「仕事で成果を出すのに必要なことはなんだと思う?」
いつか上司にそんな風に訊かれたら、胸を張ってこう答えたい。
「オフィスを、気持ちのいい空間にすること」
昔から、物件や間取りを見るのが好きだった。
R不動産の本も買ったし、日々日々物件ファンの更新もチェックしている。
蔦屋書店のスタバで読むのは大体家やオフィスを特集した雑誌だし、
持ち家は既に買ったのに、まだ不動産会社の物件情報メルマガに登録してる。うん、これは外そう。
住んでいる誰かの工夫や、考え抜かれた動線や、
アイディアフルなDIYや、植物たちの配置を見るのが好きだ。
そこに「人」がいて、彼らの考えた証や跡があって、
それが相乗効果を生んで、ワクワクが伝わる気持ちの良い空間が好きだ。
貪るようにそんな記事や動画を探しているうちに、
なんだかとても当たり前のことに気付いた。
それは、「気持ちの良い場所」が生み出す効果は絶大だということだ。
プライベートはもちろん、仕事でも同様だと思う。
だって、そうだよね。
「寝ている時間の次に働いている時間が多いんだよ」と、
昔、上司に言われたことがある。残念ながら、その通りかもしれない。
だったら、なるべく気持ちの良い時間にしたい。
多くの時間を気持ち良さで染めたい。
そんでもって、気持ち良さは5感で感じるものだろうから、
見た目や匂いや音なんかをなるべく心地いいものにしたいな。
「え?職場が気持ちいいって、仕事が全然できなくなるんじゃない?」なんて心配になるかもしれないけれど、
世界の一流企業のオフィスを見てみたら、その効果はすぐにわかると思う。
というわけで、
オフィスを移転した。
移転なんて大袈裟に言ったけど、
家のリビングから、テラスにパソコンを持ち込んだだけだ。
うん、やってみてよかった。
風の音、草木やコーヒーの匂い、グリーンズ。
ここには気持ちの良いものが沢山ある。
なんだか事務作業も捗る。気がする。
雨の日は辛いけど、
そのうち屋根もつけよう。